こんにちは、管理人冷えとりりんごです。
冷えとりサイトなのに育児とか母乳のことばかりですいません💦ですが、母乳を増やすには温めて、母乳過多なら冷やして…と、冷えとか身体のことと育児というのはつながっているなとつくづく感じます。
そして先の記事で母乳育児が難しいと書いたのですが、そこから数週間考え、いろいろ対策を取った挙句、完ミ(完全ミルク育児)となりました!
母乳かミルクかというのは悩む方も少なからずいらっしゃるかと思うので、どこかで誰かのためになれたらいいなと思い、その経緯をお伝えしたいと思います。
※お読みいただくと理由が出てきますが、完全ミルクながら細々と母乳が出る(1日10㏄とかそんなもんですが)ので、1日1度は栄養目的ではなくコミュニケーション程度に授乳してます。
断乳(完ミ)に至った経緯
まず、私は母乳量は多い方でした。
2週間ほどは子がNICUにいたため搾乳を頑張っていたのですが、最初から左右合わせて50㏄ほど、最終的には100㏄は搾乳できました。
それなのに断乳してしまうことはちょっと残念というか、もったいない気持ちもありました。
が!!!
痛みと不安を抱えながらの生活は不安過ぎるし、今のままでは抱っこすらままならない、日常生活すら送れない。
頑張らない育児をしたい!子には頑張らなくていいよ、楽しく生きてこうと教えたいと思ってたので、結構あっさりと断乳を決意しました。
断乳に至った理由
乳口炎が激痛で吸わせられない、かといってストップすると張ってしまう
3時間ごとに機械による搾乳をしていたのですが、頑張りすぎたのでしょうか…傷ができていたようです。(後から助産師さんに診てもらい、乳口炎と判明)
ある日を境に搾乳機をかけると、右のおっぱいに痛みが走るようになり、それが背中まで突き抜ける痛みで悶えました…。
子が退院してきてから直接母乳となったのですが、最初は吸ってくれる喜びと安心でカバーできていましたが、途中からどうしても痛い💦だんだんと授乳していなくても、空気に触れるだけでズキズキ痛むようになりました( ;∀;)
そして、飲み残し感覚!横抱きにしてもフットボール抱きにしても、さらには四つん這い授乳を試みても飲み残しがある感覚がありました。
結局助産師さんに来てもらい、マッサージを受けるとやはり古い母乳が残っていて、さらに乳口炎があるため痛みがあるのだろうということ。
2度マッサージを受けましたがしこりが取れず、子に飲んでもらっても限界があり、じゃあ搾乳をしようと絞るとさらに母乳が作られて張って痛いという負のループに入ってしまい手に負えなくなりました。
乳腺炎が不安
もともと先輩ママさんたちから乳腺炎の怖さを聞いていて、「急に熱が出る」「腕が上がらないくらい痛い」「コロナのご時世で熱がある状態だったので病院の診察も断られて結局自分でマッサージしたり赤ちゃんに飲んでもらったりして治した」とのこと…
怖すぎます!
さらに、私は自宅付近に助産師さん(母乳マッサージのできる人)がいないため、もし乳腺炎にでもかかったら市外の病院などに電車あるいはタクシーで行かないといけないという状況になります。
子どもを連れて、ぐったりしながら移動なんて考えただけでも無理だと思いました。
睡眠時間を確保したかった
おっぱいから飲むと子どもは安心するのでしょうか、2分飲んでは眠って、離そうとするとまた吸って、でも眠って…というように、1回の授乳に1時間近くかかっていました。
新生児なので3時間ごとの授乳が必要ですが、1回に1時間かかるとなると次の授乳までは2時間ほどしかありません。
「浅い咥え方は乳頭の傷になる・飲み残しの原因となる」ということなので、何度もやり直しさせて飲ませて、でもあまりお腹いっぱいにならずにすぐ泣いて…母子ともにぐったりでした。
飲み方のルールが細かすぎて厳しい
病院ではかなり厳しい助産師さんがいて(患者のためなのでしょうがないのですが)夜中2時間かけて授乳させたことがありました。
赤ちゃんの乳首の咥え方がダメ、途中で眠らせちゃダメ、飲み残さないよう乳房をマッサージしながら与えないとダメ…ということで、子はぎゅうぎゅう刺激され聞いたことのない泣き声で号泣、私は「もっと頑張って」とげきを飛ばされ涙目になる…という誰も幸せじゃない授乳。
でも、確かにその助産師さんのおっしゃることは正しいんです。
咥えさせ方が浅いと傷になったり飲み残しになったりする。飲み残しがあれば乳腺炎のもとになる。
だから退院後もきちんと咥えられるようにしたり、寝ないようちょこちょこ刺激したりしながら授乳というか作業をしていました。
それなのにすぐお腹がすいてまた泣くという報われなさ…
日中は起きていられても、今日も眠れないんだろうなと思い、夜が来るたびに悲しくなっていました。
そして母乳育児が軌道に乗るまで2~3か月かかるという真実にも心折れました。「まず100日」とも言われますね。
でも、私は生後6か月にもなれば歯も生えて離乳食が始まるので母乳はやめようと思っていたので、そう考えると授乳終了の6か月間の半分は試行錯誤で痛みや乳腺炎の恐怖との闘いになるのだと考えると気が遠くなりました。
完ミにしてみた感想
実は「完ミ」と書きましたが、冒頭にも記載のとおり細々と母乳があるため、厳密にはミルク99%、母乳1%です^^;
あっさりと断乳を決めた私は、産婦人科で「カバサール」という薬を出していただきました。完全断乳という気持ちだったのですが、3~4日で母乳がにじむ程度にまで減ったため、これでもいいじゃないかと思い、病院にも相談してこの状態をキープさせてもらっています。(断乳の流れについてはまた別途書きます)
正直、諦めてしまったという自分に対する悔しさがないわけではありません。
ですが、私がやりたいのは母乳育児じゃなくて母子ともに笑って過ごせる育児!だから、はっきり言えます。ミルク育児は最高です!
メリット1:痛みがない!
日常に痛みがない…それだけのことですが、人生が開けたような感覚になります。笑い話じゃなく、本当に!大げさかもしれませんが、痛みが一番ひどかった2~3日は「このまま楽になりたい」とまで考えてましたから…。
授乳のときの乳首から背中を貫くような痛み、空気に触れるだけでどきっとするような痛み、おっぱいが張る痛みから開放されただけで、「育児って…楽しいじゃない?」と思えるようになりました。
メリット2:睡眠時間を確保できる!
先述のように、母乳のときは赤ちゃんが吸いながら寝てしまうことが多く、寝て→吸って→寝てで1回の授乳にめちゃくちゃ時間がかかってました( ;∀;)
それが、ミルクにしたら「飲む」に集中してくれるので1回の授乳が調乳から片付けまで合わせて30分弱で済むようになりました。
メリット3:授乳を代わってもらえる!
「ごめん、ちょっと郵便局行かないといけないから11時のミルク、お願いできる?」3時間ごとの授乳スケジュールであっても1度代わってもらえたら6時間フリーになります。
母乳だと自分がいないといけなかったけれど、ミルクにしたことで代理を立てられるようになったので自由時間が増えました。もちろん用事を済ますためにその時間を使うこともあれば、睡眠休養のために使わせてもらうこともできます。
リフレッシュできるので、また気持ちよく子に接することができ、母乳中には体力的にも、乳房に触れるのが痛くて肉体的にもできなかった抱っこもどんどん積極的にできるようになりました。
完ミの不安なところ・デメリット
デメリットというほどではないのですが、完全ミルクにするにあたり、ちょっと気がかりなことはゼロではありませんでした。
母乳の方が消化にもよく便秘しにくい点
栄養面では母乳に近い優れた粉ミルクでもやはり消化吸収は母乳に勝るものはないようです。うちの子はちょっと便秘気味とNICUの看護師さんから聞いていたので、粉ミルクにするにあたり少し心配がありました。
実際、粉ミルクにしてみるとウンチは固めになります。といっても、母乳の場合は液体なのに対し、粉ミルクだと若干形があるかなという程度で便秘になるというほどではありませんでした。
母乳をあげたときの方が新生児微笑が多い気がする点
これは気持ちの問題。
満腹のときや快適なときなどリラックス状態の際に出るという「新生児微笑」。母乳のときは飲んでいる途中に「にやり」、飲み終わって「にやり」。
それに対し粉ミルクの場合は飲むことに集中しているせいでしょうか、うちの場合は飲んでる最中に「にやり」はありません💦
でも、よく観察しているとミルクの後寝かせたとき、抱っこした後、ベッドに下して語り掛けたときに「にやり」としていました。
結論としては、ミルクにして心に余裕が出て抱っこや語り掛けができるようになったため、新生児微笑のトータル回数としては母乳もミルクも変わらないかなという感じです。
「もうミルクにしたい!」と言ったとき、実家の両親も「大変じゃない方、辛くない方がいいよ」と支持してくれたり、友人ママさんたちも「ミルクも母乳も同じだよ」と優しい言葉をかけてくれる方ばかりだったのは幸せなことです。
コストや消毒の手間がかかる点は?
これは一般的に言われるミルク育児のデメリットですね。
缶ミルクは1つ2,000円~3,000円。オーガニックのものだと倍ほどの値段にもなります。うちの場合生後1~2か月で1か月に2缶ほど消費するので毎月5,000円~1万円ほどの出費となります。
けれども母乳育児って無料じゃないんですよね💦おっぱいトラブルがあれば診察代や1回数千円のマッサージ代もかかるし、運転のできない私はタクシー代もかかることを考えると、ミルクも母乳もコスト的には変わらないんじゃないかと思います。
また、手間とか荷物が増えるという点ですが、おっぱいトラブルに怯えながら暮らすより消毒の手間なんてなんてことない!と私は思えました。
消毒といっても消毒液を用意して入れるだけだし、外出時の荷物と言っても、もともと水筒を持って出かけるのが習慣になってる私にはさほど負担はありませんでした。
産婦人科医さんや助産師さんの「本当にいいですか」「お母さんが寂しくならない?」の問いかけにはちょっと考える時間がありましたが…それでも痛みから解放されたい一心で薬の処方をお願いしました^^;
1か月やってみたけれどもう無理ですという私の気持ちを汲んでくれて、「1か月母乳あげてればちゃんと免疫力も伝わってますからね」という言葉が嬉しかったです。
メリットデメリットを踏まえても、完ミでよかった!
以上完ミのメリット、デメリットをまとめてみましたが、私はミルクにしてよかった!!と思います。
ちなみに、断乳の方法について。
断乳前は不安で不安で、母乳が出るけれど断乳された方のブログを拝見すると「おっぱいが張って大変だった」「3日目までがきつい」とのことでしたが、私はAmomaのミルクセーブブレンドというハーブティーを1週間くらいがぶ飲みしたせいか(1日3ティーバッグくらい)張ることなく、すーっと引いていく感じでした。
※かといってカバサールを飲まずにミルクセーブブレンドのみを飲んでいたときは、残念ながら母乳量が減った感覚はありませんでした…
ここもまた長くなるため、別の記事で書かせていただきます!
妊娠期間中も、出産時も、そして授乳問題に悩まされたときも…この靴下は手放せませんでした!▼